口腔周囲の癖は歯並びに
影響します

お子様には、指しゃぶりや爪を噛む、ほおづえなどといった、口腔周囲の癖はありませんか?また、片側ばかりで食べ物を噛んでしまったり、舌で歯を押してしまったりと、親御さんが気づかない癖も多くあります。さらに、口腔内の構造上、出てきてしまう癖もあるのです。こうした癖は、顎や歯列の発育に影響を及ぼすため、歯並びや噛み合わせに大きな問題を引き起こす可能性があります。こちらでは、足立区梅島の歯医者「愛育歯科」が、気をつけたいお子様の口腔周囲の癖についてご案内します。

気をつけたいお子様の癖

お子様に口腔周囲の癖がある場合、歯並びだけでなく骨格のゆがみや成長に悪影響を与えてしまう可能性があります。大人になったときに不正な部分を治したいと思ったとしても、成長が完了していることにより治せない可能性もあります。将来的な負債を残さないためにも、以下のような癖がある場合は小さいうちにしっかりと治すことが大切です。

  • 指しゃぶり

    指しゃぶり

    指をしゃぶってしまう場合、指を吸う力によって少しずつ歯が移動してしまい、出っ歯になってしまったり、前歯で食べ物を噛み切れない、発音が悪くなってしまうなどの可能性があります。

  • ほおづえ

    ほおづえ

    ほおづえによって顎に力をかけることで、顎のバランスが悪くなったり、顎がゆがんで歯並びにも悪影響がでてしまったりします。大人になり、顎関節症を引き起こす可能性もあります。

  • 歯を舌で押す

    歯を舌で押す

    だ液や食べ物を飲み込むときに、歯を舌で押してしまう癖があると、歯が少しずつ移動してしまい開咬や受け口などといった問題が起こってしまうことがあります。口を閉じている時の癖のため、親御さんが気づくこが難しく、慢性化してしまうと大人になってから矯正治療を行っても後戻りしてしまうことがあります。

  • 片側ばかりで噛む

    片側ばかりで噛む

    食事の際に片側ばかり使って食べていると、顎のバランスが崩れて噛み合わせにまで悪影響が出てきてしまいます。もしかしたらきちんと歯が噛み合っていないということも考えられるため、なぜ片側ばかりで噛んでしまうのか原因をさぐっていく必要があります。

  • 爪を噛む

    爪を噛む

    爪を噛む癖がある子どもの場合、硬いものを常に噛んでいるため、歯が削れてきたり歯並びが悪くなったりします。

  • 唇を噛む

    唇を噛む

    下唇を噛んでしまう癖があると、前歯が前に出てきて出っ歯になってしまったり、下の歯が圧迫されて噛み合わせが歪んだりすることがあります。

  • 抜けた前歯の隙間に舌をいれる

    抜けた前歯の隙間に舌をいれるむ

    前歯の隙間に舌を入れてしまう癖がある場合、歯並びや発音に悪い影響を及ぼしてしまう可能性があります。すぐに大人の歯が生えてくる場合は問題ありませんが、まだ大人の歯の準備が整っていない場合には、歯が生えてくるまで隙間を補う保隙治療が必要になります。

矯正をしないですむ口腔内を
つくるために

矯正をしないですむ口腔内をつくるために

口腔周囲の癖は、放置してしまうと少しずつ歯を動かしてしまい将来的なトラブルの原因になります。場合によっては、矯正治療を受けなければならないような状態となります。また、癖が改善されたとしても、今までの癖の影響が出てしまっている場合、別の違う癖につながってしまうリスクもあります。さらに、大人になっても口腔習癖が残っている場合は、矯正治療を行っても後戻りしてしまうことがあるのです。

当院では、お子様一人ひとりの癖の度合いや特徴、歯や顎の成長度合いなどをじっくりと調べ、お子様に合った治療のタイミングなどをアドバイスしています。将来のお子様の口腔内の健康を考えたご提案をいたします。

治療方法について

治療方法について

指しゃぶりが治らない場合は、「ハビットブレーカー」という装置を用いて改善を行います。この装置は、舌癖を意識させるためのものです。指しゃぶりや舌で歯を押し出す癖などが見られる場合に、フェンスを作り癖を防ぎながら噛み合わせを整えていきます。

舌の使い方など、口腔周囲に癖があると、その癖に合わせて歯並びも変わっていってしまいます。そのような癖に対して、当院ではトレーニングなどさまざまな段階的なアプローチを行っていきます。

保隙治療について

治療方法について

乳歯が早期に抜けてしまった場合、大人の歯が生えてくるまでの間、隙間を補う保隙治療を行います。抜けてしまった歯の隙間に舌を入れる癖がついてしまうと、歯並びの悪化につながります。そのため、保隙治療によって歯の隙間を埋めることで癖を予防します。大人の歯が生えてくる場所の確保にもつながるため、矯正治療をしなくて済む可能性が高まるというメリットもあります。矯正治療よりも費用が安価で、治療も小さいためお子様の負担が少ないのが特徴です。

口腔周囲の癖があるお子様を
お持ちの方へ

口腔周囲の癖があるお子様をお持ちの方へ

口腔周囲の癖は、実は授乳期から始まっています。そのため、授乳の方法が正しい発育につながると言えるのです。しかし、指しゃぶり以外の癖は親御さんもなかなか気づくことができず、成長してから大きな問題になってしまうのです。

当院では、小さなころからお子様の成長を見守りながら診療を行うことで、その子の癖や特徴などを把握するよう努めています。そうすることで、一人ひとりに合った治療をご提供できるのです。