小児口腔外科の治療A remedy of pediatric oral and maxillofacial surgery

小帯切除(しょうたいせつじょ)

小帯切除(しょうたいせつじょ)

上唇の裏側中心にあり歯ぐきに伸びている粘膜の筋「上唇上帯(じょうしんじょうたい)」を切除する治療です。成長するにつれて上に移動し小さく目立たなくなりますが、歯と歯の間に入り込むまでに残っている場合は「付着異常」という診断になります。

上帯が付帯異常にあると、永久歯の中心が閉じられなかったり、小帯が傷つくことを避けるためにブラッシングが行き届かずむし歯や歯周炎になったりする可能 性があります。多くの場合が15分程度の処置で終わります。局所麻酔を使用し、障害が起こらない位置に小帯の切除と位置を換えていきます。

粘液のう胞治療(ねんえきのうほうちりょう)

粘液のう胞症例

頬の粘膜の下にある小唾液腺からの唾液分泌がうまくいかず、唾液がたまって水ぶくれのような「粘液のう胞」ができることがあります。原因は粘膜を噛んだことによる炎症、下唇を噛むクセ、歯並びの乱れによる下唇への接触などが考えられます。

小さい子供から成人までにみられ、多くは5mm~15mm程度のサイズで、痛みなどはありません。経過観察をする場合もありますが、治療をする場合は、ただのう胞をつぶすだけではすぐに再発してしまうことから原因となる小唾液腺も摘出します。また、噛みグセなどがある場合はその改善が必要になることもあります。

過剰歯抜歯(かじょうしばっし)

過剰歯抜歯症例

正常な歯の数は親知らずを含めて32本ですが、それ以上の歯が生える場合は過剰歯と呼ばれます。母親の胎内で歯が作られるときに余分に作られたり、ふたつに分かれたりすることが原因です。乳歯よりも永久歯に多く、上顎の前歯の真ん中に1本だけ生えてくることが多くあります。

過剰歯は放っておくと、「前歯の永久歯が生えてこない」「前歯同士のすき間が空く」「永久歯の歯の根を溶かす」「過剰歯のまわりにのう胞ができる」「鼻の空洞に過剰歯が生える」などのリスクになるため、早めに抜歯することが推奨されます。

歯牙再植(しがさいしょく)

歯牙再植(しがさいしょく)

事故などで抜けた歯や、治療経過が思わしくなくわざと抜いた歯を再び元の場所に移植する治療です。自分の歯なので入れ歯やインプラントよりもなじみやすく、前と同じように噛める可能性があります。

歯根膜が傷ついたり細菌感染していたりすると歯牙再植の成功率が落ちてしまうため、抜けた歯を洗ったり拭いたり乾燥させたりするのは避けましょう。保存液があればそのなかで保存し、保存液がない場合は自分の口の中に入れておくなどして歯根膜の状態を維持したうえで治療を受けることが大切です。

なお、再植をして数年後に骨との癒着や脱落などのトラブルが起こる可能性もあるなど、100%の成功を保証する治療ではありません。

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